人が動くということは、お金が動くということ。 それが荷役料(2)

 
 
皆さんこんにちは。
 
 
 
今日も「荷役」について書こうと思います。
 
昨日は「荷役」についてザクッと説明しました。
今日は「荷役料」の算出の仕方についてお話させていただきます。
 
「保管料」は預かった荷物の容積、重量、商品価値などを加味して料金を算出致します。
「荷役料」に関しても容積、重量、商品価値などを加味して料金を算出致します。
それぞれ預かる商品の特性によって算出の仕方が変わってくるという点では、保管料と似通っている部分があります。
 
 

 
上記画像を見て頂けたら分かると思いますが、同じ「1ケース」です。
作業員が手で持てる商品なのか、それともパレットに1ケース載るくらいの商品で、フォークリフトを使わないと運べない商品なのか。
同じ「1ケース」でも商品によって、保管場所への運び入れが変わってくるので荷役料金も変わってくるのです。
勿論、容積・重量・商品価値も加味されて荷役料金が変わります。
 
物流には、「容積重量」というという考え方があります。
貨物を運ぶ乗り物には、船、飛行機、鉄道、トラックなど、さまざまなものがありますが、全ての乗り物には積み込める重量や容量に制限があります。
 
* 船舶輸送なら「容積重量」は、1立方メートルを1tonという考え方。
* 航空輸送なら「容積重量」は、6,000立方センチメートルを1kgと換算する考え方。
* トラック輸送なら「容積重量」は、一斗缶(いっとかん)の大きさを基準に1才と称し8kgと換算する考え方です。
 
一般的な重量のことは「実重量(Actual Weight)」と呼ばれ、物流業者の輸送費は、通常、「容積重量」と「実重量」を比較して重い方が採用されます。
物流業界では、「容積勝ち」・「重量勝ち」とも言います。
 
分かり易く説明します。
 
4tしか積めないトラックに載せる貨物が鉄や水などのように小さくて重いものを積むと、スペースに余裕があったとしても、重量オーバーで積めなくなります。
よって、小さいのに重い貨物は物流業界では「重量勝ち」と言われます。
 
逆に布団みたいに容積は大きいが軽いものは、4tトラックにいっぱい積んでも1トンも積めないので「容積勝ち」と言われます。
 
そういう「容積重量」も加味して保管料や荷役料を算出していくのが物流業界です。
説明が下手ですがご理解いただけたでしょうか?
 
 
 
 
次回は「保管料」についてお話させて頂きます。