物流の適正費用

 
 
皆さんこんにちは。
 
 
 
昨日のblogでは、「物流業務委託の選定」という題名で書かせて頂きました。
物流では『』が一番重要という事で纏めてます。
では、今日は『物流の適正費用』について語らせて頂きます。
 
 
弊社は、物流倉庫業界の中でも末端に位置する企業です。
昨日のblogでも書きましたが、大手物流会社や中堅物流会社からの下請け、
または孫請けも一部しています。(20%のみ)
 
 
さて、本題の『物流の適正費用』ですが、
物にも適正価格があるように『物流』にも適正価格はあります。
都会の相場と地方の相場との違いや、設備や環境にも相場が変わってきます。
勿論、人材のレベルにも大きく相場が変わってきます。
 
今朝のニュースでもやっていましたが、「ヤマト運輸」の問題です。
私もAmazonをよく利用していますが、プライム会員になるとプライム対象商品が
送料無料になる件です。
消費者としては喜ばしい事ですが、物流に携わる者としては懸念しておりました。
 
では、何故に懸念したのか?
 
それは、サービス内容と価格とのアンバランスが大きかったから。
 
 
もともとAmazonの配達は、佐川急便が初めはやっていたのですが、2012年から運賃の適正化
を進めてきた佐川急便との折り合いが合わず佐川急便はAmazonから撤退しました。
そして、大量の物量がヤマト運輸に。 
 
物流業務に対してよく間違われていることが、物量や数量が増えれば単価を下げられるという考え方。
生産ラインでは機械の稼働率が上がっていくことで単価は下がっていきます。
しかし、物流ではある程度は物量が増えることで単価が少し下がっていっても、
一定の物量になるとそれ以上は下がらなくなります。
物流業務ではマテハンなどによる自動化がどんどん進んでいても、
結局、人よる業務が多く、物量に比例して人件費が増えるためです。
 
物流コストを削減しようとするならば、昨日のblogでもお伝えしたように、
作業内容の簡素化が最も確実で現実的なコスト削減の策となります。
 
効率化を進めてコストを抑えていくことも大切なことですが、それに加えて適正な費用を
頂いて、物流を支える現場の人たちに還元することが更に重要なこと。
特に物流業は人に支えられて成り立っていることを深く自覚しなければなりません。